業務によって残業の多さが異なる

近距離トラックドライバーは、自分の担当エリアにある個人宅か企業に荷物を配送するのが仕事ですので、基本的には朝9時から夜8時までの間で勤務し、残業はほとんどありません。

中距離トラックドライバーは、物流センターなどに荷物を配送するのが仕事ですが、取引先や勤務する運送会社によって、勤務時間帯が異なります。一方、長距離トラックは片道500キロ以上を走るので、車内で仮眠を取るなどし、数日間は帰宅できないこともあります。中・長距離トラック配送の仕事では、人手が慢性的に不足していることもあり、繁忙期には残業を余儀なくされることもたびたびありますが、拘束時間は原則1日13時間で、最大16時間までしか認められていません。みなし残業時間と労働時間の合計が16時間を超えることは法律違反にあたります。

みなし残業をチェック

法律では、一日8時間、週40時間を超えた労働時間を「時間外労働」と規定しています。これがいわゆる残業です。また会社が従業員に残業や休日出勤をさせた時には、手当を支払うことが義務付けられています。トラックドライバーの給料体系には、会社や勤務形態によって「固定給のみ」と「固定給と歩合給」の2種類がありますが、一定時間の残業手当が固定給に含む形で支給されている場合があります。これをみなし残業といいます。

みなし残業を導入する会社は、従業員に対して、月何時間までを残業代として、何万円を基本給に含むかを提示しなければなりません。30時間をみなし残業としている会社で、40時間残業した場合は、10時間分の残業代が月給に上乗せされて支給されます。みなし残業が多い会社ほど、長時間労働が常態化しているということになりますので、みなし残業が何時間で設定されているのかを事前に確認しておきましょう。

運転手の求人情報を求めるトラックドライバーさんの中で「まだ大型免許は持っていない」という方もいると思いますが、実は採用後に免許取得を後押ししてくれる会社も多くありますので、是非応募してみてください。