荷物の破損や紛失時の責任範囲を明確にしておく

ドライバーが巻き込まれがちなトラブルの1つに、荷物の破損や紛失があります。本来、会社が保険に加入しておくべきですが、運送業者によっては、ドライバーに全額賠償させるケースもあるので、注意が必要です。仮に破損や紛失が発生した場合、ドライバーがどこまで負担するのか、入社前に必ず確認しておきましょう。 責任範囲を確認したら、次は荷物の破損や紛失を未然に防ぐことが大切です。まず車両積込時ですが、荷物の状態と数量を確認しておく事が大切です。運搬にあたっては、荷崩れしないように、できるだけ荷物を隙間なく積むようにしましょう。ストレッチフィルムで固定するのも有効です。また、デリケートな荷物は毛布で包むと良いでしょう。最後に荷降ろしについて。本来、荷物の受け渡しは車上渡しが原則で、荷降ろしは荷受人の責任です。荷降ろしは配達先の人にしてもらうようにしましょう。

配達遅延時の責任範囲を確認しておく

破損や紛失の次に多いトラブルが配達遅延です。寝坊やペース配分のミスは明らかにドライバーの責任なので、自分で注意するしかありませんが、グレーなのは、事故渋滞や天候不良の場合です。不測の事態を計算していないドライバーが悪いと、ドライバーの責任にしてしまう運送会社もあるので要注意です。また、ドライバーは高速を使わずに配達するのが一般的ですが、リカバリーの為に高速を利用する事があります。これを全額自己負担させる会社もあるので、このあたりもきちんと確認しておきましょう。

最後に配達遅延のトラブルを避けるには、無理のない運行計画が欠かせません。事前のルートや配達先の住所の確認は必ずしておきましょう。また、万が一遅れそうになった場合は、事前に会社や配達先に連絡を入れておけば、多少は待ってもらえるケースが殆どです。連絡をきちんと入れて、トラブルを事前に回避しましょう。

運送業の求人を探す際、運送業者を選ぶ上で最も気を付けるべき点、それは自社トラックの安全性です。ドライブレコーダーやバックモニターがしっかりと装備されたトラックを使えるか、必ず確かめましょう。